《対症療法とは》
対症療法(たいしょうりょうほう、英: symptomatic therapy)とは、
疾病の原因に対してではなく、主要な症状を軽減するための治療を行い、自然治癒能力を高め、
かつ治癒を促進する療法である。姑息的療法とも呼ばれる。
転じて、医学以外の分野において「根本的な対策とは離れて、
表面に表れた状況に対応して物事を処理することという意味で用いられることがある。
「対処療法」と表記するのは間違いである。対症療法に対して、症状の原因そのものを制御する治療法を原因療法という。
病気そのものを治療するには、原因療法や自然治癒力の助けが必要である。
また、疾患の多くは直接の原因と複数の遠因が重なりあって起こるため、原因療法と対症療法の区別は相対的なものである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
現代は西洋医学全盛の時代です。
体調が悪くなれば、みなさん病院へ行くことでしょう。
病院へ行けばなんと病人がい多いことか!
待ち時間は1時間2時間はあたりまえ、診察が終わるころは半日は過ぎています。
たしかに、体調が著しく悪ければ病院に行くしかありません。
特に重篤になれば手術もおこなわれ、悪くすると命にかかわります。
現代医学は、施術と投薬が主でありそれによって
助かっていることも多いです。
ところが、ここへきてその投薬に限界が来ているように思えます。
それは耐性菌の出現です。
《耐性菌とは》
抗生物質などの抗菌剤に対する抵抗性が著しく高くなった細菌。
耐性菌の出現には次の2つの機構があると考えられている。
第1は抗菌剤が標的とする細菌の酵素あるいは蛋白質に突然変異が起き,抗菌剤がきかなくなる場合である。
第2は細菌が抗菌剤を不活性化する能力を獲得した場合で,
β-ラクタム系抗生物質を分解する酵素β-ラクタマーゼを生産するようになった細菌がその好例である。
このような薬剤耐性を支配する遺伝子は細菌の染色体上にはなく,
独立の遺伝単位であるプラスミド (細胞質にある環状のデオキシリボ核酸 DNA) 上にある場合が多い。
プラスミドは接合により細菌から細菌に伝達される性質がある。
1つのプラスミド上に複数の抗菌剤に対する耐性遺伝子が乗っている場合があり,
これを多剤耐性といい,医療上大きな問題になっている。
※出典・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ですから、現代医学も行き詰まりを迎えているといっても過言ではないでしょうね。
昔は医学の進歩により、人は病にかからなくなり、長生きできると想像されていましたが
そんな話は昔話になりそうです。
薬が効かないのですから、手の施しようがないのですね。
さて、ではわたしたちは、病にどのように関わって行けばよいのでしょうか?
誰でも一番に気づくのは「自然治癒力を高める」ということではないでしょうか。
つかり、抵抗力が高い、病気にかかりにくい体質を作ることなんですね。
《自然治癒力を高める】
(1)食事
わたしたちはおぎゃ~と生まれた時から、口に入る食物によって成長し生命を維持してきました。
わたしたちの身体全てが、食物から得た栄養素によって作られエネルギーが生まれています。
食べ物こそ健康のかなめなのです。
言い換えれば、食べ物は薬以上の薬です。
食べ物には様々な栄養素が含まれていて、私達の体を維持し、健康を保つのに不可欠です。
しかも、栄養素にはそれぞれ役割があり、お互いに深く関わりあっています。
また、満たされた食事は、身体の健康ばかりか心も満たします。
食べ物がもたらす満足感は、心の薬にもなります。
満足に食事もできない不安に駆られる日々が続けば、誰だって満足に生活できないでしょう。
病は気からというように過大なストレスは病気を招きます。
まさに病は気からなのですね。
そういう意味でも、薬以上の薬は、毎日口から入るありふれた食べ物なのです。
(2)自然治癒力を高める運動
運動もまた、自然治癒力を高める大切な要素です。
わたしたちが動けるということは、身体に張り巡らされている神経細胞による平衡機能がコントロールされているからです。
この平衡機能は、視覚(立体視、距離感覚)、内耳の三半規管、骨格筋、腱器官からの情報が脳に送られ、
小脳、大脳運動領域から筋肉に収縮弛緩運動をするよう命令を出すことにより保たれています。
この平衡機能は、身体を動かすことによってまた適性を保っています。
寝たきりでは、だんだん衰弱し、やがてはコントロールを失い死に至ります。
身体を動かすことによって回復に向かうリハビリは、まさに自然治癒力を高める運動なのです。
(3)ホルミシス効果
放射線ホルミシス(ほうしゃせんホルミシス、英: radiation hormesis)とは、
大きな量(高線量)では有害な電離放射線が小さな量(低線量)では生物活性を刺激したり、
あるいは以後の高線量照射に対しての抵抗性をもたらす適応応答を起こすという仮説である。
トーマス・D・ラッキーは、電離放射線による被曝が慢性・急性のどちらの場合でも確認されている、と主張している。
ホルミシスとは、何らかの有害性を持つ要因について、有害となる量に達しない量を用いることで有益な刺激がもたらされることであり、
その要因は物理的、化学的、生物学的なもののいずれかである。
例えば紫外線は浴び過ぎれば皮膚がんの原因となり、また殺菌灯は紫外線の殺傷力によっているが、
少量の紫外線は活性ビタミンDを体内で作るために必要であり、この活性ビタミンDは血清中のカルシウム濃度を調整するものであって、
もし不足すればクル病の原因となる。
ホルミシスの語源はホルモンと同様にギリシア語のホルマオ(興奮する、の意味)である。
ホルミシスという言葉が最初に用いられたのは、菌類の成長を抑制する物質が低濃度では菌類の成長を刺激することを表現するものとしてであり、
「少量の毒は刺激作用がある」とするアルント・シュルツの法則の言い直しである。
1978年[7]にミズーリ大学のトーマス・D・ラッキーは「電離放射線によるホルミシス」において低線量の放射線照射は
生物の成長・発育の促進、繁殖力の増進および寿命の延長という効果をもたらしうると主張して注目された。
また翌1979年春に東京で開催された国際放射線研究会議において中国では
「自然放射線の非常に高い地区に住んでいる住民の肺癌の発生率が低い」ことが発表されると、
スリーマイル島原子力発電所事故調査委員長のFabricantが興味を示し、
国際調査団Citizen Ambassadorを中国に派遣して以降、放射線ホルミシス研究が盛んになった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホルミシス効果については、いまだ確かな検証は得られていないようです。
しかしながら、玉川温泉やその他の湯治場は湯治客でいっぱいになり
ラドン温泉や岩盤浴が人々に愛され続けていることも確かです。